テレビ愛知

健康ワンダフル 毎月最終土曜日 朝7:00~7:30放送

菊池 優ブログ:Thank☆You☆Days♪ 健康ワンダフル TOPへ

放送内容

先生

2011年12月16日(金)放送分
「東日本大震災における愛知県の医療支援活動」

名古屋第二赤十字病院 石川 清 先生

3月11日午後2時46分、東日本一帯を突然大きな揺れが襲いました。マグニチュード9.0。

1000年に一度といわれる未曾有の大災害、東日本大震災が発生。

地震に加え沿岸をおそった津波によって、 亡くなった方は1万5千人を超え、12月に入っても3500人以上の方が行方不明となっています。

この大震災に対し、愛知県から多くの医療関係者が支援のために被災地に入りました。

医療支援を行ったのは、医師をはじめ、看護師、薬剤師、医療事務担当者など1000人以上。

今回は、「東日本大震災における愛知県の医療支援活動」をテーマに、
自らも被災地で救援活動を行った名古屋第二赤十字病院院長・石川清先生にお話しを聞きます。

先生

2011年11月25日(金)放送分
「どのワクチンをいつうつ?」

総合上飯田病院 小児科部長 後藤 泰浩 先生

どんな病気?

私たちの身の回りには、細菌やウイルスによって引き起こされるさまざまな感染症があります。 これらを防ぐためにもっとも有効な手段が"ワクチン"です。

これまで、海外では常識となっていたワクチンが日本では打てないという事が問題となっていました。 しかし、最近になって、これまで打てなかったワクチンが、日本でも打てるようになってきています。

ワクチンを接種する大切な目的は、次の3つだといわれています。 それは、まず、自分がかからないため。 次に、もしかかっても症状が軽くてすむため。さらに、まわりの人にうつさないためです。

もし、ワクチンを接種しなかったら、ワクチンで防げるはずの病気によって、 小さなお子さんに重い後遺症が残ったり、命がおびやかされることがあるかもしれません。

今回は、「どのワクチンをいつうつ?」をテーマに、 ワクチンの重要性や、どんな時期にどのワクチンを打てばいいのか? などについて、お話しを聞きます。

※ かかりつけの医師または専門医にご相談下さい。

先生

2011年10月28日(金)放送分
「皮膚のバリアがなくなる縲怺」皮症、皮脂欠乏性皮膚炎」

名古屋大学医学部 皮膚科教授 秋山 昌志 先生

どんな病気?

皮膚のうるおいは、皮膚表面の角質や脂分などがバリアのようになって、保っていますが、乾燥している皮膚では、表面の角質内の水分量が少なくなり、かさかさして、かゆくなることがあります。 また、皮膚のバリア機能は、年をとると弱まり、皮膚の乾燥を起こしやすくなるそうです。

乾皮症(かんぴしょう)、皮脂欠乏性皮膚炎(ひしけつぼうせいひふえん)は、皮膚の表面の脂分(あぶらぶん)が減少す ることにより肌の水分が減少して、乾燥を生じてしまう病気です。中高年者の手足、特に膝から下によくみられ、皮膚がカサカサしてはがれ落ちたり、ひび割れたりします。  また、かゆみを伴い、かくと悪化して湿しんとなります。  空気が乾燥し始める秋から冬にかけて症状が出はじめ、真冬になるとひどくなりますが、夏には自然によくなったり、治ったりしてしまうこともあるそうです。

今回は、「乾皮症、皮脂欠乏性皮膚炎」をテーマに、この病気のメカニズムや、治療法、日常での注意点などについてお話しを聞きます。

※ かかりつけの医師または専門医にご相談下さい。

先生

2011年09月30日(金)放送分
「あなたの足は大丈夫?~閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)~」

名古屋第一赤十字病院 血管外科部長 錦見 尚道 先生

どんな病気?

閉塞性動脈硬化症は、足の血管の動脈硬化により血管が狭くなったり、詰まったりして、血液の流れが悪くなる病気です。足先へ栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなることから、足に様々な障害が現れます。
初期は症状がありませんが、病気が悪くなると、長い距離を歩けなくなったり、じっとしていても足が痛んで、夜もよく眠れないなどの症状が出ることがあります。

また、そのままにしておくと、治りにくい潰瘍ができたり、ひどい時には壊死を起こして切断しなければならないこともあるそうです。

今回は、病気の原因や、症状、治療法などについて、お話しを聞きます。

※ かかりつけの医師または専門医にご相談下さい。

先生

2011年08月26日(金)放送分
「我慢してはいけない生理痛~子宮内膜症~」

まさはしレディスクリニック 院長 正橋 鉄夫 先生

どんな病気?

女性の生理痛には子宮や卵巣になんらかの病気が隠れているものがあります。
子宮内膜症は、ひどい生理痛を引き起こす病気の一つで、もともとは子宮の内側だけにあるはずの子宮内膜が、子宮の外側にできてしまう病気です。卵巣ホルモンであるエストロゲンの作用により、卵巣機能が停止する閉経まで少しずつ進行していきます。
症状は痛みと不妊で、特に生理痛は女性の日常生活やライフスタイルに大きな影響を与えています。

子宮内膜症ができやすい場所は、腹膜、卵巣、子宮と直腸の間のくぼみ(ダグラス窩(か))です。卵巣にできたものを卵巣チョコレート嚢胞(のうほう)とよびます。
最近の研究では、卵巣チョコレートのう胞が卵巣がんに移行する可能性があることがわかってきました。
大きさが10cm以上だったり、40歳以上の場合は、悪性化の可能性が高くなることが知られており、早めに手術を行ったほうがよいとされています。

※ かかりつけの医師または専門医にご相談下さい。

先生

2011年07月29日(金)放送分
「加齢にともなう筋肉や関節の障害~ロコモティブシンドローム」

名古屋大学医学部 整形外科 教授 石黒 直樹 先生

どんな病気?

骨、関節、筋肉などの運動器の障害のために要介護になったり、要介護の危険が高い状態をロコモティブシンドローム、略してロコモといいます。
現在ロコモの人口は予備軍も含めると1,000~2,000万人いるとの報告もあり、50歳を過ぎると7割以上にロコモの可能性があると言われています。
今回は、「加齢にともなう筋肉や関節の障害~ロコモティブシンドローム」をテーマに、ロコモの考え方や、注意しないといけない病気などについてお話しを聞きます。

☆ロコモチェック☆
自分がロコモかどうかをかんたんにチェックする方法があります。
日本整形外科学会で提唱されている運動器が衰えているかどうかの7項目のサインがあり、これに一つでも当てはまっているとロコモの心配があると言われています。

  1. 家の中でつまずいたり滑ったりする
  2. 階段を上るのに手すりが必要である
  3. 15分くらい続けて歩くことができない
  4. 横断歩道を青信号で渡りきれない
  5. 片脚立ちで靴下がはけなくなった
  6. 2㎏程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
  7. 家のやや重い仕事が困難である

これはあくまでも普段の生活で起こるロコモのサインです。
無理に試して転んだりしないようにご注意下さい。

※ かかりつけの医師または専門医にご相談下さい。

先生

2011年06月24日(金)放送分
「アスベスト(石綿)による病気」

旭労災病院 副院長 アスベスト疾患ブロックセンター長 宇佐美 郁治 先生

どんな病気?

アスベスト(石綿)は、火に強く断熱性があり、加工がしやすく、値段も安いことから多くの工業製品や、家庭用品、建築材料などに使われてきました。
しかし、非常に小さく、細い繊維なので、製品の製造や加工、建築物への吹き付けなどの時に、大気中に大量に飛散します。また、建物を解体するときにも、大量のアスベストが飛散する恐れがあります。
アスベストを吸入すると、中皮腫(ちゅうひしゅ)や肺がんのような悪性の病気にかかる恐れがあります。少量のアスベストを吸入した人にも発病することがあり、吸入してから何十年もたってから病気になることもあります。

※ かかりつけの医師または専門医にご相談下さい。

先生

2011年05月27日(金)放送分
「腎がんについて~新しい治療法~」

名古屋大学医学部付属病院 泌尿器科准教授 服部 良平 先生

どんな病気?

腎臓にできる「がん」には、腎臓の実質的な組織から発生する"腎(じん)細胞(さいぼう)がん"と尿をためる腎盂(じんう)という部分から発生する"腎盂(じんう)がん"があります。
一般的に言われている腎臓がんは、腎細胞がんのことです。
医学的には、これを区別するために腎細胞がんを「腎がん」と呼んでいます。
「腎がん」は、がんの大きさが4センチ以下の早期では、自覚症状は、ほとんどありません。
しかし、最近では、超音波検査、CT検査などが普及したことにより、自覚症状があらわれる前に発見される患者さんが増えています。
また、お腹の数カ所に穴を開けて、その穴に内視鏡や手術器具を挿入して行う腹腔(ふくくう)鏡(きょう)手術(しゅじゅつ)や、医師が3Dの映像を見ながら、ロボットアームを操作するロボット手術など患者さんの体に負担の少ない、新しい手術法も進歩しています。

※ かかりつけの医師または専門医にご相談下さい。

先生

2011年04月22日(金) 8:00~8:30 放送分
「まぶたが開きにくい~眼瞼けいれん~」

寺田眼科 寺田 剛祥 先生

どんな病気?

「眼(がん)瞼(けん)けいれん」は、けいれんといっても、まぶたがひとりでにピクピク動く病気ではありません。
目がしょぼしょぼする、目を開けているのがつらい、まぶしいといった症状が多く、症状が進行すると、まぶたが開けられなくなり
日常生活がしにくくなります。 また、歩いているときに物にぶつかったりして危険なこともあります。

なかなか見つけにくい病気ですが、適切な治療を受ければ、かなりの患者さんでその症状を改善することができます。

今回は、「まぶたが開きにくくなる~眼瞼けいれん~」をテーマに、この病気の自己診断法や、治療法などについて
寺田眼科 院長 寺田 剛祥(てらだ・たけよし)先生にお話しを聞きます。

☆「眼(がん)瞼(けん)けいれん」自己診断アンケート

 質問は10項目。あてはまるものが3個以上あれば、「眼瞼けいれん」の可能性が高いそうです。
  1. まばたきが多い
  2. 外に出た時も、屋内でもとてもまぶしい
  3. 目を開けていられない
  4. 目が乾く、しょぼしょぼする、痛いなど、いつも目が気になる
  5. 人ごみで人や物にぶつかったり、ぶつかりそうになる
  6. 電柱や立木、停車中の車などにぶつかったことがある
  7. 太陽や風が気になったり、階段の上り下りが苦手で外出を控えている
  8. 危険を感じ、車や自転車の運転をしなくなった
  9. 手を使って目を開けなければならないときがある
 10. 片目をつぶってしまう

※ これはあくまでも参考資料です。気になる方はお近くの眼科をお訪ね下さい。

先生

2011年03月25日(金)放送分
「眠りと健康」

名古屋第一赤十字病院 心療相談センター長
太田 龍朗先生

どんな病気?

「睡眠障害」とは、眠りにはいるとき、または、睡眠中に何らかの異常がある状態をいいます。
最近では、睡眠障害の中でも、特に「不眠」に悩む人が多くなっています。
不眠は、まわりの音がうるさいなど環境的な要因や、深夜勤務などによる生理的な原因、ストレスなどの心理的な要因などに加え、精神疾患によるものもあります。

例えば、うつ病の場合、不眠症状がしばしば起こります。
精神科の医師は、2週間以上、不眠が続くときは"うつ病"を疑うと言われているほどです。

また、最近、よく話題となっている不眠の原因となる病気に"むずむず脚症候群"があります。
これは、その名の通り、夕方から夜間にかけて、足に虫がはうような異常体感を覚える睡眠障害です。

今回は、「眠りと健康」をテーマに、うつ病の不眠や、"むずむず脚症候群"の不眠について、睡眠障害ガイドブックの著者でもある名古屋第一赤十字病院 心療相談センター長 太田 龍朗(おおた・たつろう)先生にお話しを聞きます。

※ かかりつけの医師または専門医にご相談下さい。

先生

2011年02月25日(金)放送分
「睡眠時無呼吸症候群」

藤田保健衛生大学医学部 坂文種報徳會病院
耳鼻咽喉科 鈴木賢二教授

どんな病気?

あなたは「いびきがうるさい」と言われたことがありませんか?日本人では、およそ2000万人がいびきをかいていると言われています。イビキにはいろいろな原因があり、慢性化して体に様々な影響を与えるものもあります。その1つが、睡眠時無呼吸症候群のいびきです。

睡眠時無呼吸症候群になると、夜間のトイレの回数が増え、目覚めが悪く、日中の眠気が強くなったり、注意力が散漫になり、集中力がなくなり、仕事にも支障をきたすことになります。また肥満や高血圧、心疾患などの生活習慣病とも関わりがあり、時には居眠り運転により悲惨な交通事故を起こす原因にもなります。

睡眠は人の一生のおよそ三分の一を占めるのですが,その障害が、日常生活に様々な影響を及ぼすのがこの病気の怖さだと言われています。
今回は、「睡眠時無呼吸症候群」をテーマに、病気の原因や症状、治療法などについてお話しを聞きます。

※ かかりつけの医師または専門医にご相談下さい。

先生

2011年01月28日(金)放送分
「尿検査から分かる病気:健康診断で異常を指摘されたら」

名古屋大学大学院医学研究科 CKD地域連携システム寄附講座 腎臓内科
准教授 安田宜成先生

どんな病気?

健康診断などで、良く受ける検査に「尿検査」があります。
何気なく受けているこの検査で、実は、たくさんの病気を早期に発見することが出来ます。尿を生成する腎臓をはじめ、その通路である尿管や膀胱などの病気や、泌尿器以外の全身的な病気の診断にも尿検査は欠くことができない重要なものです。

尿検査で早期に発見できる病気に、慢性腎臓病(CKD)があります。
CKDとは、腎臓の働きが健康な人の60%未満に低下するか、あるいはタンパク尿が出るといった腎臓の異常が続く状態を言います。CKDを放置すると、腎機能がどんどん低下して透析治療を要するようになってしまいます。また、CKDでは心筋梗塞や脳卒中といった病気かかりやすくなることが分かっています。

今回は、「尿検査から分かる病気」をテーマに、特に慢性腎臓病についてお話しを聞きます。

※ かかりつけの医師または専門医にご相談下さい。

先生

2011年01月04日(火)15:00~15:30放送分
「健康ワンダフル スペシャル 2011新春特別番組
命をつなぐ腎移植 ~深く静かに進行する慢性腎臓病~」

名古屋大学大学院医学研究科 CKD地域連携システム寄附講座 腎臓内科
准教授 安田宜成先生

どんな病気?

最近、慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease:CKD)という新しい病気の概念が注目されている。CKDとは、腎障害を示す所見や腎機能低下が慢性的に続く状態で、放置しておくと、末期腎不全となり、人工透析や腎移植を受けなければ生命を維持することができなくなってしまう。末期腎不全は全世界的に増え続けているが、いわゆる"隠れ腎臓病"のうちに、早期発見、早期治療することが大切だ。

現在、日本には約1,330万人のCKD患者がいるといわれている。これは、成人の約8人に1人の割合。また、人工透析を受けている患者は現在およそ29万人、年間1万人づつ増えており、もうすぐ30万人になろうとしている。

日本は、慢性腎臓病と人工透析患者が増加していることに加え、もう一つ大きな問題をかかえている。それは移植医療が進まないこと。
末期腎不全患者にとって、人工透析は生命を維持するための医療だが、腎臓の機能を治癒・回復させる治療ではないのだ。

番組では末期腎不全で移植を待つ患者や人工透析を続け、合併症などに苦しむ患者を取材。腎移植や透析患者を通じて、愛知県でのCKDへの取り組みについて考える。

※ かかりつけの医師または専門医にご相談下さい。

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