経済特集 消費はエンタメだ!元気企業の集客策
08.07.28
経済特集です。
ガソリン高や食品の値上げで消費者の節約志向が強まる中、
小売の現場では、エンターテインメント性を押し出し
集客をはかろうとする取り組みが加速しています。
夏本番を迎え、大量の注文に追われる江南市の会社を訪ねました。
この会社は、カブトムシやクワガタの小売りを営んでいます。
小売りといっても、会社は倉庫のような建物で、
お店の構えはありません。
実は、お店はインターネットの中。
景気減速のさ中にもかかわらず、
売り上げは、前の年より10%も伸びています。
ある虫が飛ぶように売れているのです。

「日本のカブトですね。とくに今年は売れてます。」
これまでに販売したカブトムシの数は、オス・メス合わせて2000匹。
去年に比べると、実に2.5倍です。
「今は飼育用品があって、子供を育てるのが楽しくて買って行く人が多い。」
実は、そうしたニーズは店側が仕掛けたものでした。
?おがくずをセットに?
さらに飼育方法について丁寧な説明書きも載せました。
「自分がやっているということをイメージできるように
じゃあやってみようかと思われて買う人はたくさんいる。」

商品やサービスとともに様々な
情報を送れるインターネットの普及が
消費を変えたと断言する人がいます。
ネット通販を運営する楽天の三木谷社長です。
「消費者は自分だけの商品やストーリー(物語)を求めている。
例えば卵の場合でも、そこに消費者はプラスアルファの金を払う。
消費者がエンターテイメント化している。」
(楽天 三木谷浩史社長)
消費のエンターテインメント性に注目しているのは、
ネットの世界ばかりではありません。

「外から見て、"映像"が見えるように
あ、なんか流れてる、楽しそう。って思わせる。」
(中西弘二 店長)
雑貨と書籍の専門店、ヴィレッジヴァンガードコーポレーション。
百貨店の売れ行きが前年割れを続けるのを横目に、
既存店の売上高は、88ヶ月連続して前の年を上回ります。
「全然関係ないんですけど、サッカー→ブラジル・ジャマイカみたいな感じで・・・」
並べた商品は、この店のオリジナルではありません。
独自の見せ方、伝え方が、売り上げを伸ばします。
「固めて大量におき、買って欲しい商品をアピールする。」
店頭広告も独特です。
例えば、流しそうめんセットには、
「麺は流されてもハヤリに流されるな。」
枝豆の栽培セットには、
「3ヵ月後のおつまみ」
すべて店員が考えました。
それでも売れ行きが悪ければ、陳列を見直します。
「う、その都度その都度ですね。
仕事やってる途中からなんか気づいたらやると。
それがお客を飽きさせないっていうのはあると思うんで
来るたび違う新鮮な売り場を提供しようと。」
多様化する消費者のニーズを取り込むため、
小売りの現場が、知恵を絞っています。
値上げなど消費者にとって厳しい局面が続く中、
今後、びっくりするような取り組みが現れるかもしれません。