【元気!愛チカラ】 定年なしで不況を乗り越えろ
09.06.18
毎週木曜日は、「元気・愛チカラ」です。
6月18日は、「定年なし」を貫き、老いも若きも家族のように団結して
不況の克服を目指す工場を取材しました。
ある日の午前、豊橋市の畑でちょっとした収穫が行われていました。
「ここのじゃがいも美味しいの、こんな土でも」
実はこの畑、工場の敷地の中。ランチのカレーライスに使うじゃがいもを調達していたのです。
昼休み、食堂はカレーを求める従業員で一杯に埋まります。
全員で手作りの料理を食べるのが、ここの決まりです。
「食事を一緒にとると家族的じゃないですか。家族でも子供たちと女房と一緒に食べるのも
同じでね社員も一緒ですから。」 (西島 西島篤師社長)
豊橋市の機械メーカー「西島」。
2008年秋からのトヨタショックが直撃し、売り上げは3割ほど減少しました。
しかし、この会社はこれまで従業員を1人も解雇していません。
中には、髪が白くなった人たちも。
「74歳」
従業員140人のうち、約15%が60歳以上、
しかも全員正社員です。実はこの会社、定年がありません。
「楽しいね。」
「生き甲斐がありますよ。」
社員は、働きたいだけ働くことができます。
「誰にも持たない技能を持つ社員は私の宝であって会社の財産。」(西島 西島篤師社長)
杉浦公子さん69歳も、誰にも負けない技能を持つ1人。
担当するのは、工作機械の心臓部にあたる制御盤の配線です。
「好きですねこういうの、仕上がって行くところが。」(杉浦公子さん)
杉浦さんが1日に扱う電気線は200本。1本でも間違えると機械は動きません。
この道30年の杉浦さん複雑に絡み合った線を手際良く裁き、正確に配線していきます。
その作業を傍らで見守る若者がいました。
野口裕二さん18歳。今年入社したばかりの新入社員です。
野口さん、電気線と格闘していました。
「いっぺんにやるからだめなのよ。絡んじゃうでしょ。」(杉浦公子さん)
「はい。」(野口裕二さん)
「これは短いから、1本ずつ。」(杉浦公子さん)
年齢差51。杉浦さん、孫ぐらいの年の野口さんに丁寧に手ほどきします。
こうして何人もの後輩を育ててきたといいます。
「杉浦さんの技術。正確さと速さを早く覚えられるようにがんばりたい。」(野口裕二さん)
「みんな家族の一員。」(杉浦公子さん)
家族のようなチームワークが他にはない設計から生産までの一貫体制も可能にしています。
「社長 不況はチャンス。」
"一流の製品は一流の人格から"を掲げる西島社長。
かつてない不況でも明るく前向きな姿が、
頼もしく感じられました。
西島では社員とその家族を招いた食事会を、毎年欠かさず開いているということです。