【元気!愛チカラ】 NAS電池
09.09.17
世界中で導入が進む自然エネルギー。
9月16日発足した鳩山新政権も、温室効果ガスの削減目標25%を掲げ自然エネルギーを積極的に導入する考えです。
元気・愛チカラは次世代エネルギーのキーテクノロジーとして世界から注目される愛知発の技術に迫りました
日本国内でも増える風力発電。
ここで、注目を集めるある技術とは・・・
「風任せの風力発電を計画的な発電設備に変えた」
風力など自然エネルギーは天候によって出力が不安定になりがちですが、
それをならして一定に変えたのが、蓄えた電力を必要なときに供給できる"電池技術"です。
日本ガイシが世界で初めて開発した"NAS電池"は、大容量で高出力という、
これまでにない特長を備えています。
「こちらが、NAS電池です。中を空けて見ますと、2メートル四方の
箱状のものの組み合わせでできていることが分かります。」
(今井記者リポート)
NAS電池を生産する小牧市の工場には、海外からの視察団がひっきりなしにやってくるといいます。
「昨今いろいろ新エネルギーとか電池の需要が高まっていて生産が追いつかない。
こちらのほうに新たに建て増しをしている」(日本ガイシ 大島卓NAS事業部長)
工場は、今増設工事の真っ最中。
113億円を投じて、2010年夏までに生産能力を1.7倍に高める計画です。
倉庫には、行き先が決まった製品が所狭しと並びます。
「(客は)欧州、米国の電力会社、風力、太陽光の事業者、、、アブダビからもさらに30万キロワットの注文が」
(日本ガイシ 大島卓NAS事業部長)
アラビア半島のペルシャ湾をのぞむアラブ首長国連邦の"アブダビ首長国"
日本ガイシは、アブダビ向けに30万キロワットのNAS電池の受注をまとめました。
これまでで最大の規模で、しかも画期的な契約だったということです。
「今回、何が画期的かというと、大きな電池ステーションとしてグリッド(送電網)の中心に置く」
(日本ガイシ取締役 岡本貫之専務執行役員)
従来の契約は、風力や変電所など系統のいわば枝の部分でしたが、今回のように系統の中心に入り込むのは初めてです。
「全世界的な広がりの起爆剤になるのは間違いない」
アメリカ・オバマ政権が景気対策の中核に位置づけるスマートグリッドもビジネスチャンスと捉えています。
"賢い送電網"と訳されるスマートグリッド。
従来、発電所から家庭へと一方向だった電気の流れが、自然エネルギーの拡大によって双方向に変わるため、ITなどで電気の流れを調整しようという考え方です。
「各家庭に太陽光発電をつけると昼間使わないとあふれ出る。電力だらけになっちゃう。
その解決策のひとつが蓄電池。」
「これが"私ども"で作ってるセラミックス」
NAS電池の技術の要は、セラミックです。
もともと、電力のがいし部品を手掛け、セラミックに強かった日本ガイシは、1984年に研究に
着手。
世界でただ1社、事業化に成功しました。
「他社ができないところ、"すき間"のビジネスを狙うのが生き残るために重要な要素」
(日本ガイシ取締役 岡本貫之専務執行役員)
世界でただひとつの技術は、不況のさ中、環境を追い風に、輝きを増しています。