【元気!愛チカラ】 新刊と古本の併売 書店再生の秘策となるか
09.11.19
新刊本と古本の併売という型破りともいえる販売方法で、
書籍市場に風穴をあけた書店が名古屋にあります。
中古本販売の最大手も初の新刊本併売店を名古屋にオープンさせ、
書店の生き残り競争が激化しています。
港区にオープンしたのはブックオフの大型複合店、
「ブックオフスーパーバザー」です。
売り場面積はおよそ5千平方メートル。
古本だけでなく、子供服やブランド品など
さまざまなリユース商品を取り揃えているのが特徴です。
「古本がこちらに置かれているのですが、こちらに来てください。
文庫本、雑誌、新刊など、全て新品なんです。」(池田記者)
実はこの店舗、雑誌や新刊など40万冊をそろえていて、
古本との共存を狙うブックオフの新しい試みなんです。
「コミック売り場には、新刊の情報もある。(池田記者)
「早く読みたい、新しい雑誌を読みたい時は書店を選んで、
後でもいい場合はブックオフを利用できる」(買い物客)
今まで取り扱ってこなかった雑誌や新刊を同じフロアで売ることで、
消費者に本の魅力を感じてもらいたいということです。
「小さい子どもは本を読んでいる。高校生・大学生も読んでいる。
大人になって気づくとしばらく本を読んでいない。その流れを止めるのが一番の課題。」
(ブックオフ・佐藤弘志社長)
新刊本と古本の併売は、そもそも、
名古屋の新刊書店が仕掛けたものでした。
「あちらがふるほんタウンという古本コーナーです」
名古屋を地盤にチェーン展開する「三洋堂書店」は、
2008年10月、半田市の店舗に古本売り場を導入。
新刊書店では、画期的なことでした。
「(古本との併売は)業界的にはタブーだった。
やはり新刊の売り上げがドンと下がる懸念があった」
(三洋堂書店ふるほんタウン課・近藤博昭課長)
しかし、いざ始めてみると、意外な効果が現れました。
こちらは、漫画の新刊本売り場・・・
「この辺が典型的ですね。若い巻が売り場の都合で置ききれない。
若い巻が欲しいときは、古本コーナーに行けば・・・」
古本売り場には、同じ漫画の若い番号がずらり。
しかも、値段は、およそ4割から6割引きです。
「新刊で1,800円。で当店では古本として1,000円で売ってます。
800円得した気分になる。それでついでにもう1冊、もう2冊という買い方をされている。」
古本導入から1年。効果は漫画本で顕著に表れ、
この店の粗利益は4割も伸びました。
三洋堂は、古本を『逆境を乗り切る切り札』と位置付け、
2010年3月までに8店舗に導入する考えです。
「古本はプライベートブランドのような位置付け。」
(三洋堂書店ふるほんタウン課・近藤博昭課長)
近藤さん、実はブックオフの関係会社に在籍していた経歴があり、
当時の経験とノウハウをいかし三洋堂書店の古本事業に飛び込みました。
ブックオフが新刊に進出した今、さらなる競争の激化を感じています。
「(古本の)買い取りでこれからもう競争。争奪戦になる」
書店間の生き残り競争は今後さらに激しさを増しそうです。