報 道

【元気!愛チカラ】 時代に逆行?ぜんまい時計作り

09.12.03

ぜんまい.jpg
12月3日紹介するのは日本でたった一人といわれる
名古屋のぜんまい時計職人です。
価格競争とは無縁の時計作りで、この不況の中、
毎年売り上げを伸ばしているということです。
元気の秘訣を聞きました。

ぜんまい (1).jpg

なぜか落ち着くこの音。
ぜんまい時計です。
名古屋市中村区の成瀬拓郎さんは
日本でただ1人のぜんまい時計職人です。
ぜんまい (2).jpg

成瀬さんの時計は1個数十万円から100万円するものまで様々。
ただ作業の9割は部品を磨くことです。


ぜんまい (3).jpg 「価値を生んでいるのは指
機械が穴を開けて生むのではなく、手作業の分だけ
価値を埋め込む。ほとんどのものは安く大量にを目指すが
大量に作ると単価が下がる。
作業の価値が下がる。仕事がつまらないものになる」
(ぜんまい時計職人 成瀬拓郎さん)
ぜんまい (4).jpg
客の要求に応えるためにひたすら手間をかけ、
その分製品の価値はあがります。
安売りはしませんが、創業以来毎年売り上げは伸びています。

「1台1,000万円以上を目指している」(成瀬さん)
ぜんまい (5).jpg
成瀬さんは月に一回、時計作りの教室を開いています。

「高級なスイス時計は・・・8,526万円。
何が違うのかというと、どれだけ手間をかけたのか」
(成瀬さん)
ぜんまい (6).jpg
そう。
ひたすら部品を磨きあげる作業です。
生徒の中には現役の製造業の職人もいます。


ぜんまい (7).jpg
「ステンレスの加工をしています。
でも、こういう細かい部分を手作業でやることはない
ほとんど機械。8,000万円の時計にしたい」
(現役製造業職人の参加者)

ぜんまい (8).jpg 09年9月、成瀬さんは新しい仕事を始めました。
始めたのはデイサービスセンター。
時計作り同様、職員も利用者も数を限定し、
1人1人の世話に手間をかけるのが特徴です。


ぜんまい (9).jpg
時計作りとはまったく関係ないようにも思えますが、
この仕事が本業にも役立っていると成瀬さんは話します。



ぜんまい (10).jpg Q、なぜ時計屋がデイサービスを?
「うちの時計は客に感動を与えないといけない。
安いとか高性能な時計は関係ないかもしれないが、
うちのような時計作りにはこうしたふれあいの
気持が重要」(成瀬さん)

ぜんまい (11).jpg この日は成瀬さんの工房に子どもたちが社会見学に訪れました。
この中から将来の時計職人が生まれるかもしれません。

子どもたちに時計づくりの楽しさを教える成瀬さん。
大切なのは、未来に技術を残すものづくりだと話します。

ぜんまい (12).jpg
「その分長持ちはしにくい。
5年とか10年はもつが江戸時代の時計
みたいに400年ももったりはしない。
江戸時代に作られた時計は当時の職人の
一年分の売り上げの価格。
ぜんまい (13).jpg 1年に1台しか江戸時代の職人は作らなかった。
それぐらい手間をかけたのでかけた分長く残っている。
そういう時計を作りたい」(ぜんまい時計職人 成瀬拓郎さん)


報道・スポーツのトップへ戻る