【元気!愛チカラ】 独占取材 デンソーが完成車!?
09.12.17
刈谷市の大手自動車部品メーカー「デンソー」が作った、1台のクルマを独占取材しました。
デンソーといえば、刈谷市に本社がある自動車部品メーカー。クルマのエンジン周りの部品やエアコン、カーナビなど様々な製品を作っています。そんなものづくり企業が、このほど、こんなものまで作ってしまいました!
目の前に現れたのは1台のクルマ。その名も「デンソー号」です。部品メーカーであるデンソーが、クルマをまるごと作ってしまったのです。しかも中身は電気自動車です。
「昔はこんなものまで作っていた。今さら完成車は作れないが、60周年記念として作ってみようと。」(デンソー技術企画部・宮田 学主任部員)
創業60年を迎えたデンソー。実は創業間もない頃に、クルマを作っていました。それがデンソー号。石油事情悪化を受け、自社開発のモーターを搭載して開発した電気自動車で50台が販売されました。当時も、今と同じように経営危機に直面していたといいます。
「当時は何でも作らねばならなかった。すごく昔の人はチャレンジしていた。今の厳しい状況の中で、当時のチャレンジ精神に注目した。」(デンソー技術企画部・宮田 学主任部員)
2009年5月にスタートしたプロジェクトには、およそ140人が参加。ボデーや車輪をつなぐ軸などは、外から購入したものの、基幹となる部品は、各部署から目玉製品を持ち寄りました。
「原型に関する資料が写真しかなく、いかにこの形を再現しようか本当に苦労した」 (デンソー技術企画部・宮田 学主任部員)
こうして現代によみがえったデンソー号。外観は当時を引き継ぐ一方、インパネいっぱいのディスプレイ表示や自動走行など、中身はデンソーの誇る最新技術をいっぱい詰め込みました。
「常に新しいことをしなければ、今のままで終わるか下がってしまう。何らかの形で前に前にチャレンジしていかなければならない。」(デンソー技術企画部・宮田 学主任部員)
折りしも、自動車業界では、クルマの電動化の流れが一気に加速しています。今回のプロジェクトは、そうした流れに対し、社内の目線を合わせる狙いもありました。
「将来に向けた技術開発をしていくことで乗り切りたい」(デンソー技術企画部・宮田 学主任部員)
60年ぶりのデンソー号復活は、デンソーの技術が生き続ける証として、社員の自信を支えそうです。