報 道

【元気!愛チカラ】 不況と闘う障害者たち スイーツが開く自立への道

10.01.14

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「いらっしゃいませ!」

お菓子を販売しているのは、岡崎市にある知的障害者の施設、ハートフルフレンズのメンバーです。

「売っているのは何ですか?」
「生キャラメルです」

売っているのは手作りの生キャラメル。彼らは月に一度、東レの工場の一角で出張販売をしています。一箱300円。お昼時とあって、食後のおやつにと買い求める人で賑わいます。

「だいだいいつも買っています。おいしいですよ。甘過ぎずに、くどくないので」(買った人)
「クリーミーで、おいしいですよ。」(買った人)

わずか1時間で用意した50個すべての生キャラメルが売り切れてしまいました。寒い中、頑張った甲斐がありました。

「きょうは売れて本当に良かったです」(通所者)

彼らの作業所、ハートフルフレンズです。17歳から40歳までの知的障害者、14人が通っています。これまで主に、自動車部品の組み立ての仕事を請け負って、収入を得ていました。しかし、2009年のトヨタショックの波は、この作業所にも押し寄せました。仕事が半分以上も減ったのです。

「軽度の知的障害者は、障害者年金がない。一般就労ができるだろうと、ほとんど手当てがない。みんな一生懸命がんばっているが、自立となると厳しく、壁が高い」(ハートフルフレンズ・杉浦 桂子理事長)

「(仕事は)大変なこともありますが、楽しくやっています」(通所者)

これまで東レの工場をはじめ、福祉イベントなどで定期的に販売し、徐々に人気を集めてきました。自信を深めたメンバーたちの次なる目標は、自分たちが作る生キャラメルをもっと多くの人に届けることです。

この日、ハートフルフレンズの代表、杉浦さんが向かったのは「お茶の磯田園」。磯田園が地元・三河地方で作る抹茶を使って、新たな生キャラメルを販売できないか、試作品を作って提案します。

抹茶本来の香りを引き立てたことが評価され、磯田園で販売することが決まりました。

「お茶だけではなくて、お茶菓子やお茶と一緒に提供できる物を探している。一生懸命作っているので、みんなに食べてもらえる場所を広げられればうれしい」(磯田園製茶・磯田 尚久社長)

「いつも生キャラメルを売ってくれてうれしいです」(通所者)

「生産が追い付かないくらい売っていただいてうれしい悲鳴です。(これで)通所者に給料がたくさん払えると自立につながるのでうれしい」(ハートフルフレンズ・杉浦 桂子理事長)

不況の中、決して簡単ではない障害者の自立。この生キャラメルが彼らの自立へのカギを握ります。

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