トヨタ決算 黒字化 安全への意識は?
10.02.04
4日、決算を発表し、2009年4月から12月までの9カ月間で黒字化を達成したことを
明らかにしました。そんな中での相次ぐリコール。黒字化を優先する中で
安全への意識が欠けていたことはなかったのでしょうか。
トヨタが4日、発表した2009年4月から12月までの9ヶ月間の連結決算は営業損益が
522億円の黒字となり2010年9月までの赤字から一転して営業黒字を確保しました。
「(各国政府の)刺激効果から市場が少しずつ回復。(販売)台数が伸びてきたのが、
一つの増益要因。原価改善なども合わさって当初想定より、だいぶ良くなった」
(トヨタ自動車・佐々木 卓夫常務)
創業来の赤字からのスタートとなった豊田章男社長率いる新体制。黒字化は悲願でした。
「1期でも早く利益を上げて納税できるようにすることが、どん底からスタートする
私の最初の目標です」(トヨタ・豊田 章男社長)
豊田新体制は、それまでの拡大戦略を転換。世界的な自動車販売の落ち込みで
生じた生産能力の余剰を解消するため、アメリカのゼネラル・モーターズと
25年続けた生産合弁会社NUMMIの清算を決断。
「住宅事業の分社化は"子どもが独り立ちをする門出の時"」(トヨタ・豊田 章男社長)
住宅事業の切り離しや世界最高峰の自動車レースF1からの撤退など
「選択と集中」を加速させました。
「暴風雨は終わって太陽が見えるだろう」(トヨタ・豊田 章男社長)
アクセルペダルが戻らない恐れがあるとしてリコールに踏み切った台数は、
440万台という空前の規模です。黒字化を急ぐ過程で、安全への意識が
欠落したことはなかったのでしょうか。
「すごく伸びていく過程の中で100%いろんな問題がなかったのかというと、
やはり愚直に反省をしながら、もう1回原点でもう1回立ち位置を考えながら、
頑張ろうと社内を引き締めている」(トヨタ自動車・佐々木 卓夫常務役員)
2010年3月までにリコールへの対応にかかる費用は1700億円を超え、
3月までの通期の営業利益は再び赤字に転落する見通しです。
相次ぐ品質問題はトヨタの業績回復にふたたび重くのしかかります。