【元気!愛チカラ】 映画になった"手話バンド" 静寂から生まれる魂の叫び
10.03.11
毎週木曜日は元気!愛チカラです。
11日は名古屋を拠点に活動する聴覚障害者のロックバンド
「ブライト・アイズ」を取り上げます。
2009年で活動22年目を迎える彼らの日常を追った
ドキュメンタリー映画が、3月名古屋で公開されることになりました。
彼らの活動をカメラが追いました。
"輝く瞳"という意味のブライト・アイズ。
メンバー5人のうち、4人は耳が不自由です。
演奏する彼らには、観客の歓声も自分たちの奏でるメロディも
聞こえていません。
それでもバンドと客が一体となり場内の雰囲気は盛り上がりを
見せています。
Q .ブライト・アイズの魅力は?
「すごい元気があって、こっちまで、その元気をもらえることです」
「耳が聞こえにくくても、やっぱり音楽好きな気持は変わらないって
いうのを思いました」
そんなブライト・アイズの22年間の軌跡を描いたのが
ドキュメンタリー映画「ジャック・ザ・ロック・リボルバー」です。
メンバーの本音や生き様など、等身大の彼らの姿が描かれています。
"耳の不自由な人たちに、もっとエンターテインメント"をという
コンセプトで開かれたこの日のライブ。
3つのバンドが出演し、ブライト・アイズは、最後に演奏する
"トリ"を務めました。
本番前の音合わせです。
メンバーでただ一人耳が聞こえる、成田さんのドラムに合わせ
、
ほかのメンバーが音を出し、手慣れた雰囲気でリハーサルが始まります。
今から、22年前、ろう学校の教師だった成田さんが学校の
音楽クラブの顧問になったのが、ブライト・アイズ誕生のきっかけでした。
Q.彼らと最初に出会ったのは?
「とにかく音楽クラブを作りたい。顧問がいないので顧問をやって
くれというのが、初めの出会いだったんですよ」
「その時は、僕も言われるままいいよとは言ったんですが、落ち着いて考えると
聞こえないのに音楽をやるのかなーとか、そういう心配がすごいあったのを
覚えています」
「とにかく楽しそうに今でも音を作ったり、聞き分けは難しいけど、音の響きを
感じてやるっていうのが、すごいみんな楽しそうに練習してました」
ブライト・アイズの音楽は、楽器の音が生み出す振動を元に作られます。
すべての音には振動があり、その振動は音階によってみんな違います。
スピーカーから出る振動、その振動を音として彼らは感じとっているのです。
Q.どうやって音を感じますか?
「僕はギターの音を(スピーカーから出る)響きから体で感じています」
(ギター 木村さん)
「バンドでやる時は、ベースとドラムの響きを感じながらギターを弾いています」
音の振動を体で感じて演奏する。
でもそれは、並大抵なことではありませんでした。
最初は1曲覚えるのに、6ヵ月近くかかりました。
バンドの活動を続ける中で偏見や差別も経験したと言います。
それでも彼らが22年間音楽を続けてきたのは、純粋に音楽が好きだからです。
Q.ブライト・アイズの音楽をどのように理解して欲しいですか?
「差別。いろんな差別を持っている人に(みんなに)勇気を与えたいと
思っています」(ボーカル 鈴木さん)
Q.今後やってみたいこと?
「今、子どもがいるんですけど、いつか自分が聞こえなくても(音楽を)
やっている。がんばっていることを(子どもに)見せたいなと<思っています」
(ベース 神谷さん)
Q.夢は?
「聞こえなくても、聞こえない自分でも音楽を楽しんでいる人がいることを
みんなに知ってもらいたいと思います」(ギター 木村さん)
「ギターを弾いても聞こえないけど、楽しんでいるところを見てもらいたい」
(ギター木村さん)
彼らの作品の中にこんな詩があります。
"僕らには音楽しかないけれど、大好きな歌で、大好きな人たちに
気持ちを伝えたい"
耳が聞こえなくても、音楽に対する深い愛情や伝えたいという
強い情熱がブライト・アイズを支えています。
ブライトアイズを追ったドキュメンタリー映画
「ジャップ・ザ・ロック・リボルバー」は、あさって、13日から
中村区のシネマスコーレで公開されます。
リーダーの木村さんは、映画を見た人が「諦めずに、夢を追い
続けようという気持ちになってもらえたら幸せです」と話していました。
元気!愛チカラでした。