【元気!愛チカラ】 南知多の魚屋さん
10.04.08
木曜日は人気企画、「元気!愛チカラ」です。
4月8日は南知多にある元気な魚屋さんを取り上げます。
店のモットーは新鮮な魚を1円でも安く提供すること。
スーパーよりお値打ちな激安価格の秘密を探りました。
知多半島の先端、師崎にある魚屋さん、赤羽商店です。
店内には獲れたての魚介類がいつも50種類以上並んでいます。
驚くのは、その値段にありました。
「カレイは普通だと1枚300円か350円、ウチは5枚で1000円。
これはお値打ち」
旬のアサリも、たっぷり1キロで1000円。さらに天然のタイは2匹で1000円。
お客さんは、飲食店などプロの業者だけでなく、一般の買い物客も対象です。
注文に応じてその場でしめたり、さばいたりしてくれるとあって、
客足は途絶えることがありません。
「スーパーだと小さくて値段は高い。ここは安い。
スーパーに卸しているくらいだから」
店をきりもりするのは2代目、赤羽正明さんです。
子供のときから、父親に魚の目利きを教わってきました。
「傷がついている。味は変わらないけど安く仕入れられる」
(赤羽商店・赤羽 正明さん)
このメバル、確かによくみるとキズがあります。
「きれいな魚と傷がある魚は、値段を変えて売る。
よく知っている客は傷のある魚ばかり選んで安くしてと言う」
(赤羽商店・赤羽 正明さん)
品質が変わらないキズものを目利きして、仕入れ値を抑えていたのです。
でも安さの秘密はそれだけではありませんでした。
午前11時半、仕入れ担当の太田さんが、クルーザーに乗り込みました。
一体どこに向かうのでしょうか?
船に揺られること20分。前方に島が見えてきました。
(ここ、どこですか?)
「答志島、三重県の」
(赤羽商店・太田 文彦さん)
やってきたのは三重県の鳥羽沖に浮かぶ、答志島の魚市場。
地元の猟師たちが獲ってきた魚のセリが始まろうとしていました。
ここは愛知に比べ競り合う業者が少ないため、比較的安く仕入れることが
できるといいます。競り落としたのはタイにナマコにアジにカレイ。
「三重県の方がいろいろな魚そろう。愛知県にない魚とか」
(赤羽商店・太田 文彦さん)
でもまだ仕入れは終わりません。
再びクルーザーを運転する太田さん、携帯で店に連絡を入れました。
「アジの大きいサイズが25キロ出てた?」
赤羽さんから、答志島の隣、菅島の(すがしま)の魚市場で、
アジが大量に入荷したとの情報。今度は菅島に進路を取ります。
「(愛知に)ないものは三重で買うし、愛知にたくさんあれば、
三重では買わない」
(赤羽商店・太田 文彦さん)
クルーザーで伊勢湾を巡り、最も安い魚市場で仕入れること。
地の利を生かした機動力も激安価格の秘密だったのです。
夕方になって、仕入れた魚が次々と水槽に運ばれていきました。
この魚たちは、翌日にはほぼ完売するといいます。
「この前買った魚が安くておいしかったと言われるとうれしい。
高くておいしいのは当たり前だから」
安さの裏には、顧客重視の心意気がありました。
魚に付いていたキズは、網に引っかかった際に
付くそうですが、味はほとんど変わらないのに価格は
半値近くになるそうです。
それにしても伊勢湾を横断する機動力には驚きましたね。