報 道

湯沸かし器中毒事故 パロマ元社長らに有罪判決

10.05.11



5年前、東京都内で起きたガス湯沸かし器の一酸化炭素中毒事故で
業務上過失致死傷の罪に問われた元社長らに対し、東京地裁は11日、
執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。

「もっと前に犠牲者出ていたんですよ、使用しないで下さいと
(パロマが)言ったらそれで救われたでしょ、子どもは死なない
で済んだ」(中毒死した上嶋浩幸さんの母 幸子さん)

5年前、東京都港区の大学生、上嶋浩幸さん当時18歳が自宅で
パロマ工業製のガス湯沸かし器を使用したところ、一酸化炭素
中毒により死亡しました。
裁判では、パロマ工業の社長だった小林敏宏被告ら2人が製品の
点検などの対策を怠ったとして、業務上過失致死傷の罪に問われて
いました。

「世界一安全性の高い商品を作っている、開発は間違いなく最先端を
走っているという意識が強すぎるためになんとなく・・・・・・」
(パロマ工業 小林敏宏被告 (2006年7月の会見))

パロマ工業の湯沸かし器をめぐっては、安全装置に不具合が
あったため装置が働かないようにする不正な改造が行われ、1985年から
2001年にかけて不正改造が原因の事故が13件起き、あわせて15人が
中毒死していました。
裁判で検察側は、「抜本的な事故防止対策を実施せずに放置した」
と指摘し、小林被告に禁固2年を求刑。
これに対し小林被告らは、「事故は修理業者による不正改造によって
起きたもので、不正改造しないよう連絡していた」などと無罪を主張
していました。
11日の判決で東京地裁の半田靖史裁判長は、小林被告ら2人が事故の
発生を予想することができたとした上で、「安全対策を講じるべき
義務を怠り、放置し続けた過失があった」と指摘し、小林被告に対し
禁固1年6ヵ月、執行猶予3年。
また元品質管理部長の鎌塚渉被告には禁固1年、執行猶予3年を言い
渡しました。
パロマ側は「会社として判決に関してはコメントできないが、安全確保に
全力を尽くす」と話しています。

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