長良川鵜飼開幕 船頭の申し込が増
10.05.12
岐阜の伝統の長良川鵜飼が5月11日開幕し、大勢の観光客が訪れました。
2010年は、不況の影響もあって船頭への申し込みも
大幅に増えたといい、その一人がデビューを果たしました。
1300年の伝統を誇る長良川鵜飼。
今シーズンの初日となる5月11日は午後8時から鵜飼が始まり、
6隻の船に乗りこんだ鵜匠がかがり火のもとで
鵜を巧みに操ってアユを捕る伝統の漁法を披露しました。
開幕のおよそ5時間前、緊張した様子で船の準備をしているのが浜崎浩正さん44歳です。
「しばらく仕事がなくて困っていましたが、ハローワークで船員募集
という欄があり、どうしてもやりたくなった」(浜崎浩正さん)
岐阜市は高齢化が進む船頭の後継者を育てようと毎年20人程度募集しますが、
今年は35人の応募があったといいます。浜崎さんもそのひとりです。
「厳しい雇用の機会が失われる中で、不況の影響を受けたという人もいて、
倍近い応募があったということ。」(岐阜県鵜飼観覧船事務所 青山武彦所長)
採用されたのは19人で、年齢も18歳から58歳までとさまざまで、
雇用期間は鵜飼シーズンの10月までとなっています。
浜崎さんはこの日、この道30年以上のベテラン船頭と一緒の船に乗りこみました。
先輩の指導を受けながらのデビューです。
浜崎さんは長さ3mのさおをぎこちなく動かしながら船をこいでいました。
昨夜は冷たい雨が降るあいにくの天気でしたが、43隻の観覧船は満席で
およそ1000人余りの観光客は幻想的な漁に見入っていました。
「分からないことだらけで師匠にいろいろ教えてもらい、楽しかった。
失敗したがこれからも頑張ります。」(浜崎浩正さん)
岐阜市によりますと観覧船の利用客は2005年の万博開催効果で
上昇したあとは減少傾向にあります。
しかし2010年は、観覧船の予約が5月11日の時点で、
2009年を1100人余り上回り好調だということです。
岐阜市では鵜飼じまいの10月15日までにおよそ12万人の観光客が
訪れると見込んでいます。