報 道

就職氷河期 ついに親も"参戦"

10.06.22

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2010年春、大学を卒業した学生の就職率は91.8%と、過去2番目の低さ
となりました。
就職できなかった学生は実に3万人。この厳しい就職状況は今も続いています。
こうした中、子供と一緒に就職活動を乗り切ろうという動きが出てきました。
タッグを組むのは「親」です。

愛知県内の福祉系の大学に通う入本彰さんです。
就職活動を始めて7ヶ月がたった今も、企業説明会に足を運んでいます。

「厳しいですね...。はい。なかなか(就職が)決まらなくて。
(就職活動が)長期化して、精神的に疲れている」

これまでに面接した企業は70社以上、しかし内定はまだ1社もありません。
気ばかり焦る毎日です。父親の直正さん。地元の市役所に勤めています。

「今日はどうだった?」
「面接だったけど、あまり...。微妙かな」
「明日はどんな会社を受けるの?」
「物流関係の会社かな」
「(選考が)残っている会社は?」
「選考途中なのが...2つ」

父親の直正さんは、彰さんの力になろうと最近、こんな事を始めました。
新聞の切抜きです。

「干渉しないようにしているが、気になってしまう...。温かく見守って、
見て見ないような感じでと思うが、なかなかそんなわけにいかない。
親としてはこれくらいのことしかできないんで、少しでも子供の役に
立てばと思っている」

さらに、彰さんに悟られないよう、求人情報も集めています。
「職員採用の件で...。募集期間はいつまででしたか?」

「たぶんすごい倍率だと思うけど、子供に受けさせようと思う」
彰さんには、電話したことを隠して提案しました。

「たまたま広報誌見ていたら載っていたんで...」
「市役所?」
「願書。自分で取りに行ってもいいし、お父さんがもらってきてもいい。
受けてみるチャンスはあると思う」

親の希望を押し付けないこと、直正さんが気をつけていることです。

「自分のことと思ってくれて、心配してくれているのもあるし
すごくありがたい」

就職活動の厳しい現実を知って、子供を積極的に支援する親たちが今、
増えています。ただ専門家は、親の過剰な関わり方は、
逆効果になると警告を発します。

「エントリーシートを親が書くとか、エントリー自体を親がするとか
いつまでも親がサポートするのではなくて、親は"見守る"というスタンスを
大切にしてほしい」
(リクナビ・小栗 豊子副編集長)

人生を決めるのはあくまでも子供。適度な距離を保った親子タッグが
就職成功の鍵であるようです。
最近では、親向けの就職セミナーや親が読む就職情報誌も登場しています。
「親子で就活」は、就職活動の常識になるかもしれません。

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