松坂屋名駅店閉店 36年の歴史に幕・・・新たな戦いも
10.08.30
名古屋駅前のシンボルだった老舗百貨店の灯りが29日静かに消えました。
開業から36年、閉店を惜しむ声が上がる一方で、早くも次の戦いが
始まっていました。
売り場に次々と運び込まれる大量のバッグ。
松坂屋名古屋駅店の最後の一日が始まりました。
「36年の凝縮でございます。昨日は15分で完売しました」
どの売り場も戦場のような騒ぎ。来店客は8万5000人にも上りました。
来店客に、名駅店の思い出を聞いてみました。
来店客は、
「4階にあった子ども売り場でぬいぐるみやおもちゃを買って貰った」
「その時代、時代で流行のレストランで食べたものが、走馬灯のように甦る。
やっぱりオムライス。うわー、日本にもこんなものがあるのかと」
こんな人にも出会いました。
「30年前、ここの従業員でした。最後だから来ました。
やっぱり高級というイメージ。今はちょっと違いますね」
松坂屋名駅店は、名駅前という好立地にありましたが、
消費不況やライバル店との競争激化で業績が低迷。
2010年2月期の売上げはおよそ100億円と、ピーク時の3分の1にまで落ち込み、
撤退を余儀なくされました。
松坂屋では名駅店の顧客が、閉店後は、栄の本店に足を運んでくれることを
期待していますが、先行きは甘くはないようです。
顧客層が重なる名鉄百貨店は、秋の改装で中高年向けの婦人服売り場を強化、
早くも100億円の争奪戦が始まろうとしているからです。
「36年間、本当にありがとうございました」
(松坂屋名古屋駅店・下田 義見店長)
36年の歴史に幕を閉じた老舗百貨店、その終わりは、新たな百貨店戦争の
始まりでもあります。