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Speech by Minister for Foreign Affairs Taro Aso


1. 無形遺産条約の発効
2.コンテンツ業界の皆さんへ
3.ポパイとアトムの力
4.ポップカルチャーに本気
5.外交、イメージ、ブランド
6.テレビ海外放送への期待
7.官民のパートナーシップ
8.オールジャパンの取り組み
9.「賞」をつくります
10.日本の夢を売りましょう

1. 無形遺産条約の発効
デジタルハリウッドというところ、一度来てみたいと前々から思っておりました。
今日は日本が目指す新しい文化外交というものについて、いろいろとお話しするつもりですから、これほどふさわしい場所はありません。会場をご提供下さった学校関係者の皆様に、心よりお礼申し上げます。
文化外交に関しては、最近ひとつ良いことがありました。
日本が長いこと先頭に立って進めてきた、ある新しい国際条約が発効したということです。
「無形遺産条約」というもので、ユネスコが呼びかけ、2003年にできた条約です。このたび晴れて締約国が規定の30カ国に達し、4月20日に発効したのです。
名前からお察しの通り、我が国にある無形文化財とか、いわゆる人間国宝を保護する仕組みに似た制度を、世界に広めていこうとする条約です。
「人形浄瑠璃」ですとか、「備前焼」のような、「形」を生み出す以前の「無形」の「わざ」とその担い手を、我が国は戦後長いこと守ってきました。それを、世界中でやりましょうというものです。
伝統的芸能のような「わざ」とか、形のないもので保護の必要がある文化遺産は、その多くがアジアや途上国にあります。そういうものを守っていく仕組みとして、今度の条約はいわば日本の着想を大きなヒントとして作られたものと言うことができます。
日本は1993年からユネスコで運動を始め、これまでに、消えてなくなりそうな言語の世界地図を作るとか、率先して進めた実績がいろいろあります。
それを条約という姿で、きちんとした国際ルールにすることができました。これなど日本の文化外交として文字通り「無形」のものではありますが、特筆に価する貢献であろうと思っています。

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