メキシコ

来場者は4日間のイベントで約2万人!
今回で16回目の開催となる「EXPO-MANGA COMIC TNT GT3」というイベントで「WORLD COSPLAY SUMMIT2009」のメキシコ代表選考会は行われました。
会場は、今回からトラテロルコ・コンベンションセンターへと移りました。トラテロルコはメキシコシティの中心からやや北に位置する地区。貧富の差が激しいメキシコシティの中では比較的貧しい人たちが暮らす地区でもありました。ここは、かつてメキシコオリンピックの開催を目前に控えた1968年、学生や労働者による反政府運動が、軍によって武力で鎮圧され、多数の死傷者を出すという惨事も起こった歴史的な街です。今回の開催にあたり、この地での開催に地元からの反対もありましたが、マンガやアニメなどの日本文化を貧富の差問わず、伝えていきたいという主催者側の強い思いが実現を可能にしました。その結果、会場内の各スペースは今までの会場よりも広くなり、大勢のお客さんが訪れ、イベントは大成功しました。会場内はマンガ・アニメ関連の物販スペースの他、カラオケ、書道、折り紙など日本のカルチャーを体験できるコーナーなどがあり大変盛り上がっていました。また、バンドが登場する音楽ステージ・コスプレステージなども充実し、エンターテイメントを追求したイベントでした。
1月30日(金)イベント初日
平日にもかかわらずイベント会場は大盛況。会場の至る所で、コスプレイヤー達が、ポーズを決め写真を撮り合っていました。印象的だったのは、イベント会場内の食堂!メキシコ料理はなく、日本食がほとんどでした。利用者に話を聞くと、普段食べ慣れているメキシコ料理より、珍しい日本食を食べられて嬉しいという意見が大半を占めていました。OBENTO(85ペソ=およそ850円)やTAKOYAKI(50ペソ=およそ500円)など、料金は高めですが繁盛していました。この日は、大会ゲストに呼ばれた3人のコスプレイヤー、NADIASKさん(WCS2008イタリア代表)、ELSCHEさん(ドイツのコスプレイヤー)、OTOHIKOさん(日本のコスプレイヤー)のトークショーも開催され、大勢のお客さんが詰めかけていました。また、ライブ会場では、ゲストで「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジ役、「幽☆遊☆白書」の蔵馬役でおなじみの緒方恵美さんによるライブが行われていました。
1月31日(土)イベント2日目
朝11時から会議室でWCSのプレ選考会が始まりました。プレ選考会は2日間に分けて行われ、1日目はメキシコシティからの出場者18組が参加。審査員は私とTNTのコスプレコーディネーターのパウラ モンロイさん。通訳は日本への留学経験もあるアルバロさんがついてくれました。審査の点数は衣装10p、個性(パフォーマンスの期待度)5pの計15p。質疑応答の後、パフォーマンスをするという流れで行われました。私たち審査員は、WCSに参加した理由やコスプレの衣装で一番自信をもっているところなどを聞きました。おのおのコスプレに対する熱い想いを語ってくれました。日本のどこに行きたいかという質問では、やはりTOKYO、AKIHABARA、KYOTOの人気が高く、HIROSHIMAのMIYAJIMAなどといった答えもありました。
プレ選考会(1月31日)で演じられた作品をいくつか紹介
- ・ベルサイユのばら
- ・デジタルモンスター
- ・NARUTO
- ・ファイナルファンタジー
- ・聖闘士星矢 など
コスプレイヤーの作品はアニメ、マンガ、ゲームなど多様なラインナップでした。
この日は、レベルの高いコスプレイヤーが4組程度いました!
2月1日(日)イベント3日目
メキシコシティ以外の参加者19組の審査を行いました。
前日より衣装が緻密な組が多く、パフォーマンスのレベルも高い印象を受けました。ちなみに日本の漫画家や声優で会いたい人は?という質問ではCLAMPさんが人気でした。
プレ選考会(2月1日)で演じられた作品をいくつか紹介
- ・ゼルダの伝説
- ・ONE PIECE
- ・カードキャプターさくら
- ・ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- など
夜7時、2日間に渡って行われたプレ選考会からファイナルに進む15組の発表を行いました。発表を見に来たコスプレイヤー達は、結果を聞いて、絶叫したり、暗く落ち込んだりと様々・・・
その姿を見るとWCSにかける彼らの熱意が強く伝わってきました。その後、抽選で翌日のファイナルステージでのパフォーマンス順を決めました。

2月2日(月)イベント4日目
いよいよイベント最終日。午後3時から、控え室で15組の衣装や小道具を事前にチェックしました。衣装の縫製の仕方、制作にかかった日数などを聞き、出場者とやりとりをしながら衣装審査をしました。質問をされる出場者は、みな緊張した面持ちでした。ギリギリまで2人で台詞や動きを確認したりと本番の準備に余念がありません。中には翼を動かすためのモーターが急きょ動かなくなって焦っていた組もいて、現場は騒然となっていました。午後4時、いよいよファイナルステージのスタートです!!審査員は、パウラさん、NADIASKさん、ELSCHEさん、OTOHIKOさん、WCS2003から関わっているEDOさん、私の6人でした。採点は、衣装10p、パフォーマンス10p、原作への忠実度5pの計25p。プレ選考会を勝ち抜いた15組の中から日本で開催されるチャンピオンシップへの切符を手にしたのは??
ファイナルステージ出場各組パフォーマンス
- 1.ゼルダの伝説
- 2.ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-
- 3.ONE PIECE
- 4.カードキャプターさくら(棄権のため出場せず)
- 5.聖闘士星矢
- 6.ゼルダの伝説
- 7.ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-
- 8.CLOVER
- 9.CLOTH ROAD
- 10.ローゼンメイデン
- 11.カードキャプターさくら
- 12.ベルサイユのばら
- 13.ソウルキャリバー
- 14.ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-
- 15.カレイドスター
審査結果
優勝したのは、マンガ「CLOTH ROAD」のジェニファーと美美介のコスプレをしたAbigail Mascherpa Garciaさん(アビガイル・マスケルパ・ガルシア:23才女性)と Sabina Iglesias Arvideさん(サビナ・イグレシアス・アルビデ:24才女性)の2人!!ラテンの音楽に合わせて、ダンスありファイトシーンありと多彩なパフォーマンスが評価されました。優勝が決まった瞬間、2人は抱き合い、拳を高く掲げて喜びをかみしめていました。2008年メキシコ代表のテルサさん・イングリッドさんからコスプレサミットへの招待ボードが贈呈されました。CLOTH ROADはまだアニメ化されていないため、動きを本人たちがイメージし作り上げるといった個性溢れるクリエイティブなパフォーマンスでした。衣装がファイトシーンで着脱され、面白く変化していく点も、見ている人を楽しませていました。アビガイルさんは、大学生のかたわら、オタク雑誌のライターをつとめる女の子。今回の衣装は、構想3ヵ月、制作に1ヵ月かかったそうです。サビナさんは、大学で建築理論を学ぶかたわら、アニメの作画も手がけています。日本に行くのがかねてからの夢だと語ってくれた2人、夏のチャンピオンシップでは、より美しい衣装とパフォーマンスを身につけ日本で大旋風を巻き起こすことでしょう!







